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自分の家で展覧会をつくる
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により、映画館やライブハウスや美術館やギャラリーなど、ほとんどの文化施設が閉鎖されたことをきっかけに、どのようにすれば私たちと芸術表現との出会いを生むことができるのか?を考え実践するためのプロジェクトが、このProject le Bosquet(プロジェクト・ル・ボスケ)です。
まずは簡単な方法で、自分の家で展覧会を開いてみましょう。
これは、ホームシアターならぬホームエキシビションの提案です。
2020/06/08-15
うらあやか
大谷 陽一郎
大橋 鉄郎
奥 誠之
小山 維子
久保田 智広
黒沢 聖覇
関根 ひかり
鈴木 健太
中川 元晴
花沢 忍
ピエール・ボナール
2020年6月8日から7月1日まで行われた1回目のプロジェクトの記録集を販売しています。
〈目次〉
1. イントロダクション
2. 論考Ⅰ 黒沢聖覇「茂みの歩き方 私たちにはなにが「見えている」のか?」
3. 企画者対談 奥誠之×小山維子「少し先のことを考える」
4. 作家エッセイ「Q.このプロジェクトの声がかかってから6月20日までのあいだにあなたが記録したいと思ったことを書いてください」
5. 論考Ⅱ 吉村真「ボナール《ミモザの見えるアトリエ》における距離の問題について」
6. アーティスト経歴
〈判型・その他〉
サイズA5判/48ページ/表紙カラー、本文モノクロ
※全アーティスト分の出展作品が載った付録付き
※プロジェクトは終了いたしました。現在はプロジェクトの概要をご覧いただけます。
関根 ひかり
13頁
黒沢 聖覇
Where is it? I can't see.
鈴木 健太
棒をたてる
花沢 忍
カッパ太郎
中川 元晴
ランドスケープフルーツ
奥 誠之
Familiar Ground
大谷 陽一郎
彼此
ピエール・ボナール
茂みの庭
原画制作年:1940年代(“Couleur de Bonnard”, Verve, vol.5, no.17-18, 1947より)
大橋 鉄郎
Sony RX100 M6
背面
展示場所:パソコン横
久保田 智広
Instructions for comfort
小山 維子
花と日付
うらあやか
再構成してください:「蜂と関わろうとする身振り(適正な関係は壊されてしまった..) 」 Reconfigure :"The dance of trying to be with bee (The appropriate relationship has been broken by..)"
Photo by Tadasu Yamamoto / Courtesy of Tsushima Art Fantasia
Aboutプロジェクトについて
コンビニネットプリントを利用して、自宅で展覧会をつくるプロジェクト
Project le Bosquet(プロジェクト・ル・ボスケ)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行によりほとんどの文化施設が閉鎖されたことをきっかけに、どのようにすれば私たちと芸術表現との出会いを生むことができるのか?を考え実践するためのプロジェクトです。
最初の提案は、誰もが自宅で展覧会を作れる仕組みです。コンビニネットプリントを利用して、プロジェクトに賛同する12人のアーティストの作品データから4人分のデータを選んでコンビニでプリントしてもらいます。作品データに付属する指示書にしたがって、家で作品を展示してください。
※プロジェクトは終了いたしました。現在はプロジェクトの概要をご覧いただけるほか、下記のボタンからプロジェクトの記録集(カタログ)を購入することができます。
How to Join参加する
ウェブサイトから作品データを購入する(展覧会カタログ付き)
お近くのセブンイレブンでデータをプリントアウト
プリントアウトしたものを自宅で展示(展覧会カタログは後日郵送でお送りします。)
Exhibition展示概要
2020/06/08-15
うらあやか 大谷 陽一郎 大橋 鉄郎 奥 誠之 小山 維子 久保田 智広 黒沢 聖覇 関根 ひかり 鈴木 健太 中川 元晴 花沢 忍 ピエール・ボナール
2020/06/08-15
うらあやか
大谷 陽一郎
大橋 鉄郎
奥 誠之
小山 維子
久保田 智広
黒沢 聖覇
関根 ひかり
鈴木 健太
中川 元晴
花沢 忍
ピエール・ボナール
うらあやか
Ayaka Ura
Photo by Takafumi SAKANAKA
欲望について:ホイアンの犬の場合
2019年
映像
26分
バナナ・ミーツ・ステーション
2019年
レクチャーパフォーマンス
おどる墓石 その1/他人の身体を着る(引き裂かれ、共存、乗っ取り)
2018年
レクチャーパフォーマンス
うらあやかAyaka Ura
1992年 神奈川県生まれ
2015年 武蔵野美術大学油絵学科卒業
個人の活動のほかfemale artists meeting、Ongoing Collectiveに参加
2019年よりCSLAB管理人
場を混ぜたり切ったりする装置や、集まりのデザインとしての参加型パフォーマンス制作、イベント企画などに取り組んでいる。
近年は思弁的に自分の生に触るワークショップ「おどる墓石」の連作に取り組む。
主な作品発表・受賞歴
個展
2019年「female artists meetingのための展覧会(どのような秘密や緊張、葛藤が生まれるだろう!)」Art Center Ongoing、東京、(female artists meetingの展覧会を実施。メンバーとして企画)
2019年「私はそれをダンスの素子と名付ける」広島芸術センター、広島
2019年「おどる墓石 その2/(ちぎれたみみず)(筒のような身体)」blanClass、神奈川、企画:野本直輝
グループ展
2019年「引込線/放射線」埼玉、東京、神奈川など首都圏各所で展開
2019年「対馬アートファンタジア2019 」長崎
大谷 陽一郎
Yoichiro Otani
写真:金川晋吾
写真:金川晋吾
計に景
2020年
ミクストメディア
計に景(拡大図)
2020年
ミクストメディア
キ
2018年
木製パネルにアクリル、ジェッソ、UVインク
3900 × 3880mm
キ(拡大図)
2018年
木製パネルにアクリル、ジェッソ、UVインク
3900 × 3880mm
大谷 陽一郎Yoichiro Otani
1990年 大阪府生まれ
2015年 桑沢デザイン研究所夜間部デザイン専攻科卒業
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了
現在、同大学院博士後期課程在籍
東京都、大阪府拠点
慣習的な文脈から離れて文字を配置をすることで、言葉の印象を変容させる表現を行なっている。2017年に作品集「雨」(リトルモア刊)を出版。近年の作品に、漢字を集積させて森を描いた《計に景》(旧平櫛田中邸、2020)がある。
https://www.instagram.com/yoichiro_otani/
主な作品発表・受賞歴
グループ展
2020年「Denchulab.2019」旧平櫛田中邸、東京
2018年「BAY ART」深圳湾万象城、深圳(中国)
受賞歴
2020年 NONIO ART WAVE AWARD グラフィック・イラストレーション部門 グランプリ
2018年 東京藝術大学修了制作 サロン・ド・プランタン賞
2017年 IAG AWARDS IAG奨励賞
大橋 鉄郎
Tetsuro Ohashi
会場:salon cojica
会場:ギャラリー門馬
会場:500m美術館
個展「いえい、頑張っていこうよ」展示風景
2019年
インスタレーションビュー
灯油タンク
2019年
紙、糊、木、インクジェットプリント
ピースシリーズ
2020年
ipad、procreate
2048 × 2048px
Street scenery from street view(部分)
2020年
紙、糊、インクジェットプリント
2000 × 24000 × 700mm
大橋 鉄郎Tetsuro Ohashi
1994年 北海道生まれ
札幌市拠点
紙で家具や日用品、ガードレールやタンクなどを原寸大で再現するペーパークラフトシリーズや、女性がカメラに向かってピースをしているようなイラストレーションのピースシリーズなどを主に制作している。
主な作品発表・受賞歴
個展
2019年「いえい、頑張っていこうよ。」salon cojica、札幌
グループ展
2020年「500m美術鑑賞入選展」500m美術館、札幌
2020年「アウトライン」salon cojica、札幌
2019年「あれを見た、それを聞いた。そして触れた。」ギャラリー門馬、札幌
受賞歴
2020年「500m美術鑑賞」入選
奥 誠之
Masayuki Oku
蛇の示唆
2014年
パネルにアクリル
180 × 140mm
ピアニスト
2019年
パネルにアクリル
227 × 158mm
静かなパレード(習作)
2020年
キャンバスに油彩
200 × 200mm
monvie
2019年
紙にアクリル
84 × 112mm
奥 誠之Masayuki Oku
1992年 東京都生まれ
2014年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
東京都拠点
2016年まで、「歴史と家族史の交錯する場所」をテーマにインスタレーション作品を制作しており、主な作品に、戦前に曾祖父が日本に持ちこんだ石貨(石の貨幣)をテーマにした「南洋のライ」などがある。2017年から、歴史との向き合い方に変化があり、表現を絵画制作にシフトする。歴史の末端に生きる「私」という個人の中に、たくさんの「言葉にならない心の動き」がある。そうした言葉未然の感情をうめき声のようになんとか発すること、つまり発声と筆致がイコールになるような表現を絵でできればと思っている。
主な作品発表・受賞歴
個展
2020年「ドゥーワップに悲しみをみる」トタン、東京
2018年「ドゥーワップに悲しみをみる」blanClass、神奈川
2018年「細君の示唆 」東京藝術大学、東京
グループ展
2019年「PART: 生活の一部(?)」PARCO吉祥寺、東京
小山 維子
Yukiko Oyama
Untitled
2018年
キャンバスに油彩
273 × 220mm
Untitled
2017年
キャンバスに油彩
1303 × 970mm
Approach
2018年
紙に油彩
122 × 91mm
小山 維子Yukiko Oyama
1993年 宮城県生まれ
2015年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業
現在神奈川県拠点
いつも、たくさんの「距離感」について考えています。
会話は、言葉と言葉のやり取りの中で生まれるずれから、相手が言おうとしていることや考えていることについて汲み取ろうとする動作だと思います。そこで行われるやりとりには、場の空気や人同士の関係性、天候だったり、とにかくいろんなことが絡み合っている気がします。
絵を描く時、体と絵具と筆が少しずつずれながら動くことで、画面に線や色が置かれていきます。一枚一枚の絵でプロセスは異なりますが、常に、そこで生じる要素の関係について考えています。
https://omayagoto.jimdofree.com/
主な作品発表・受賞歴
個展
2020年「キッチン/カウンター」Gallery TURNAROUND、宮城
2018年「トオク」ひかりのうま、東京
2018年「ジェスチャ/トオク」黄金スタジオE、東京
グループ展
2019年「腕の向き、膝の位置」Gallery TOWED、東京
2018年「Identity XIV curated by Mizuki Endo – 水平線効果 –」nca│nichido contemporary art、東京
久保田 智広
Tomohiro Kubota
[宇佐美圭司作「きずな」所有権] 池上弥々
[「きずな」再現画像作成] 笠原浩(広島市立大学教授)
[「きずな」画像貸与仲介] 加治屋健司(東京大学教授)
【ワークショップ】
司会: 久保田智広
参加者: 佐竹望美、岡庭正利、小島和明
撮影、編集: 久保田智広
健康的でいられるために
2020年
パネルマットに石鹸
可変
Decision in the Hospice
2020年
インスタレーションビュー
Marginal Discourse
2020年
Full HD
21分
久保田 智広Tomohiro Kubota
1992年 東京都生まれ
2017年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻修了
現在東京都、神奈川県を拠点
アーティスト
東京、神奈川を中心として活動。パフォーマンス、インスタレーション、絵画や映像など複数のメディアを横断しながら主に価値の再選別についての言及を行う。
https://tomohirokubota.myportfolio.com
主な作品発表・受賞歴
グループ展
2020年「遊園地都市の進化-スクワット作戦会議 in 渋谷」RELABEL Shinsen、東京
2019年「GRAPHICA CREATIVA 2019 “PUBLISH OR PERISH” 」Jyväskylä Art Museum、ヘルシンキ
2019年「practice_01: 線を引く」 EUKARYOTE、東京
受賞歴
2018年 石橋財団奨学生長期派遣員
2017年 東京藝術大学卒業制作最優秀賞大学美術館買上げ
黒沢 聖覇
Seiha Kurosawa
ビデオグラフィー&編集:佐藤浩一
サウンド・デザイン:梅沢英樹
Desiring Unspeakable Entropy
2019年
2ch ビデオ・インスタレーション
14分59秒
黒沢 聖覇Seiha Kurosawa
キュレーター/アーティスト
1991年 東京都生まれ
2016年 早稲田大学文化構想学部卒業
2019年 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修士課程修了
現在、同研究科博士後期課程在籍
キュラトリアル実践を通して、自然環境・社会・精神の領域を横断する近年の新しいエコロジー観と現代美術の関係性を研究。展覧会制作に留まらず、他のアーティストと協働して作品制作も行う。
主な展覧会に、アートフェア東京2018「パンゲア・テクトニクスー地殻変動するアート⇄ものがたりの分岐点—」(東京国際フォーラム)キュレーター、第7回モスクワビエンナーレ「Clouds⇆Forests」(トレチャコフ美術館新館、モスクワ)アシスタントキュレーター、「ジャパノラマ:1970年以降のアートの新しいヴィジョン」展(センター・ポンピドゥー・メッス)キュラトリアル・アシスタントなど。アーティストとして、ジャポニスム2018:「深みへ─日本の美意識を求めて─」(ロスチャイルド館、パリ)、「Desire: A Revision from the 20th Century to the Digital Age」(アイルランド現代美術館、ダブリン)等に作品を出品。
https://www.seihakurosawa.com/
主な作品発表・受賞歴
グループ展
2019年「欲望:20世紀の初めからデジタル時代にいたるまでのアートと欲望のあり方の変遷」アイルランド国立現代美術館、ダブリン
2018年「アートフェア東京2018World Art Tokyo『パンゲア・テクトニクス』」東京国際フォーラム、東京、(キュレーター)
2018年 「ジャポニスム2018:『深みへ─日本の美意識を求めて─』」ロスチャイルド館、パリ
2017年「第7回モスクワ現代美術国際ビエンナーレ『Clouds⇄Forests』」国立トレチャコフ美術館新館、モスクワ、(アシスタントキュレーター)
受賞歴
2018年 東京藝術大学平山郁夫文化芸術賞
関根 ひかり
Hikari Sekine
光の染みを拭く
2018年
小説
可変
万物照応
2014年
プリズムシート、アクリル
可変
BABEL
2016年
声、文字
可変
関根 ひかりHikari Sekine
1990年 東京都生まれ
2014年 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
2016年 東京藝術大学美術研究科デザイン専攻修士課程修了
現在、東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程在籍
言い間違い・片言・誤訳・誤解・言語障害といった、歪みとして矯正されていくような言葉の側面に視点を置き、言語芸術の表現と関連づけて考えるとともに、美術作品の制作及び文章の執筆を行う。論文に『言語芸術における文字形態の変容による表現」(2019年、東京藝術大学美術学部論叢第15号、査読あり)、『日本の活版印刷における「紙型」─その素材への転化から考える文字の物質性─」(2020年、東京藝術大学美術学部論叢第16号、査読あり)がある。
主な作品発表・受賞歴
個展
2017年「話せることの使命」アトリエ・かしわTOKYO、東京
グループ展
2018年「DenchuLab.2017」旧平櫛田中邸、東京
受賞歴
2017年 奈良県立図書情報館主催<岩波文庫創刊90年>協賛イベント「私と岩波文庫の出会い」岩波文庫賞
鈴木 健太
Kenta Suzuki
うみ鳴り
2016年
舞台作品
65分
鈴木 健太Kenta Suzuki
1993年 神奈川県生まれ
2015年 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業
2015年 美学校実作講座『演劇 似て非なるもの』第2期修了
グラフィックデザインと重度障害者のヘルパーをしています
たまに舞台の作品つくったり手伝ったりします
去年くらいから音楽のライブをする機会があり、それがうれしいです
主な作品発表・受賞歴
グループ展
2016年「うみ鳴り」神保町試聴室、東京(舞台作品:作・演・出演)*坂藤加菜と共作
2018年「日々の公演」BLOCK HOUSE、東京(舞台作品:作/出演)*生西康典と共作
2018年 グルパリ個展「演奏」、吉原航平個展「未明の目」飯島商店、神奈川(展覧会:企画等)
2019年「瞬きのあいだ、すべての夢はやさしい」Hhigure 17-15 cas、東京(舞台作品:演出・音響)
2020年「タイムアフタータイムス」吉祥寺ongoing、東京(展覧会:演出等)
中川 元晴
Motoharu Nakagawa
ワテンベツの休憩所
2018年
キャンバスに油彩
910 × 727mm
海と傘
2018年
キャンバスに油彩
455 × 380mm
フチ付け
2019年
キャンバスに油彩
530 × 530mm
中川 元晴Motoharu Nakagawa
1995年 北海道生まれ
2018年 東京藝術大学絵画油画専攻卒業
東京都拠点
私は出身地の原体験をもとに、都市・郊外・田園に通るインフラや工業製品などに興味を持ちながら制作しています。
製品のデザインや、3Dのモデル・観光地にある建築や地形などを観察することによって、その場所やものがどのようにして作られているのかの背景を見出し、作品ではその背景とモノの両方が見えてくるように作ることを心がけています。
https://www.instagram.com/nakagawa12435/
主な作品発表・受賞歴
個展
2019年「おとなしいファンクション」四谷未確認スタジオ、東京
グループ展
2018年「絵画・運動 ラフ次元」四谷未確認スタジオ、東京
2016年「Critical Surface at a Critical Moment」 Gallery Barco、東京
花沢 忍
Shinobu Hanazawa
撮影:Yuu Takagi
fish
2019年
キャンバスに油彩
410 × 410mm
タイにいきタイ
2019年
キャンバスに油彩
410 × 410mm
まぶしい
2019年
キャンバスに油彩
1167 × 1167mm
花沢 忍Shinobu Hanazawa
1989年 神奈川県生まれ
神奈川を拠点として、絵画作品を中心に詩やダンスなどさまざまな手法で制作活動を続けている。主な個展に「美しい距離」(2019年、Bambinart Gallery)、「TWS‐Emerging2016」(2016年、トーキョーワンダーサイト渋谷)などの他、「Eclipse」(2019年、HB.nezu)、「第19回岡本太郎現代芸術賞展」(2016年、岡本太郎美術館)、などに出品しており、「シェル美術賞2017」では能勢陽子審査員賞を受賞。2019年には中之条ビエンナーレに参加、阿部真理亜とパフォーマンスと絵画の接点を探る発表をするなど幅広く活動。身近にある様々な風景や感情をもとに、最近はヒューマンと絵画、身体と絵画、詩と絵画、音楽と絵画の接点について探った作品を制作している。
https://www.instagram.com/shinobuhanazawa/
主な作品発表・受賞歴
個展
2019年「美しい距離」Bambinart Gallery 、東京
2018年「happy end」POCKET、愛知
2016年「TWS-emerging2016『Conspiracy of ecstasy』」トーキョーワンダーサイト渋谷 、東京
グループ展
2019年「Eclipse」HB.nezu、東京
2016年「岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館 、神奈川
ピエール・ボナール
Pierre Bonnard
ウィリアムズタウン、クラーク・アート・インスティチュート蔵
パリ、ポンピドゥー・センター蔵
リトルロック、アーカンサス・アート・センター蔵
犬と女性
1891年
キャンバスに油彩
406 × 326mm
ミモザの見えるアトリエ
1939-1946年
キャンバスに油彩
1275 × 1275mm
部屋に入るマルト
1942年
紙にグワッシュ、鉛筆
651 × 502mm
ピエール・ボナールPierre Bonnard
1867年 フォントネ=オ=ローズ生まれ
1947年 ル・カネにて没
日常生活で目にする平凡な情景をモチーフに、親密な情感と曰く言い難い不気味さに満ちた空間を描く画家。19世紀末モーリス・ドニらとともにナビ派を結成した後、20世紀になってからは改めて印象派の潜勢力を独自に追及する方向に向かった。
主な作品発表・受賞歴
個展
主な生前の個展
1924年 "Rétrospective Bonnard de 1891 à 1922", Galerie Druet, Paris
1896年 "Bonnard: peintures, affiches, lithographies", Galerie Durand-Ruel, Paris
主な近年の回顧展
2019年 "Pierre Bonnard: The Colour of Memory", Tate Modern, London
2018年「ピエール・ボナール展」国立新美術館、東京
2020年6月8日から7月1日まで行われた1回目のプロジェクトの記録集を販売しています。
〈目次〉
1. イントロダクション
2. 論考Ⅰ 黒沢聖覇「茂みの歩き方 私たちにはなにが「見えている」のか?」
3. 企画者対談 奥誠之×小山維子「少し先のことを考える」
4. 作家エッセイ「Q.このプロジェクトの声がかかってから6月20日までのあいだにあなたが記録したいと思ったことを書いてください」
5. 論考Ⅱ 吉村真「ボナール《ミモザの見えるアトリエ》における距離の問題について」
6. アーティスト経歴
〈判型・その他〉
サイズA5判/48ページ/表紙カラー、本文モノクロ
※全アーティスト分の出展作品が載った付録付き
よくあるご質問はこちら
2020.07.16
ArtStickerオンラインアートフェア#01 「タイプC」に参加します。
プロジェクト・ル・ボスケは、ArtStickerが主催するオンラインアートフェア#01 「タイプC」に参加します。
ArtStickerとは、アプリ内で登録されている作品に金額に応じたスティッカーを貼ることで直接アーティストやプロジェクトを支援できるアプリで、現在オンラインアートフェアとしてアプリ上で様々な企画が開催されています。
2020.07.16
プロジェクト・ル・ボスケvol.1 終了しました。
2020年6月8日から7月1日まで開催しておりました「プロジェクト・ル・ボスケ」の最初の試み「自宅で展覧会を作る」が終了いたしました。
多くの方にご参加いただき本当にありがとうございました。こうした状況の中でもそれぞれのご自
今後も形を変えながらプロジェクト・ル・ボスケの活動は続いていきます。この活動が、これから訪れる生活の中での芸術表現との出会い方を考える手がかりになればと思います。引き続き気にかけていただけると幸いです。
プロジェクト・ル・ボスケ 企画・運営一同
2020.06.16
展示のためのお役立ちアイテム
〈ひっつき虫〉
家の壁などに紙の作品を展示する際は、コクヨの「ひっつき虫」と言う、練りゴムのような素材のアイテムを使うと跡をつけたりテープで貼らずにきれいに展示ができます。世界堂などの画材屋さんや文房具屋さん、ホームセンターなどで売っているので是非使ってみてください。
2020.06.16
メディア掲載情報:IN DA HOUSEに掲載されました。
「外出せずに自宅で鑑賞または支援できる活動」の宣伝・支援・記録を目的に、「STAY HOME, SAVE CULTURE」をキーワードに掲げたSNSメディア「IN DA HOUSE」に本プロジェクトを紹介していただきました。
記事は下記のリンクからご覧いただけます↓↓
2020.06.13
写真紙プリント料金改定のお知らせ(6月15日以降)
作品データの印刷にご利用いただいておりますセブンイレブンのネットプリントにおいて、原材料費と物流費の高騰に伴い、写真紙のプリント料金が改定されることになりました。
•料金改定日
2020年6月15日(月)
•料金改定対象
写真紙プリント
•料金改定内容
旧価格:1枚30円
新価格:1枚40円
何卒ご了承お願いいたします。
2020.06.11
メディア掲載情報:ウェブ版美術手帖に掲載されました。
「ウェブ版美術手帖」に本プロジェクトを紹介していただきました。
記事は下記のリンクからご覧いただけます↓↓
2020.06.08
メディア掲載情報:TOKYO ART BEATに掲載されました
東京中のアート・デザイン展を発信するウェブサイト「TOKYO ART BEAT」に本プロジェクトを紹介していただきました。
記事は下記のリンクからご覧いただけます↓↓
https://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2020/06/project_le_bosquet.html
《ミモザの見えるアトリエ》
ピエール・ボナール
1939-1946年 ポンピドゥー・センター蔵
Le Bosquet(ル・ボスケ)とは
画家ピエール・ボナールが1926年に購入した南仏ル・カネにある家の名前で、フランス語で「茂み」という意味。その名のとおり、棕櫚やミモザの茂みに囲まれた山の上の一軒家。
プロジェクト・ル・ボスケ 〈茂み〉のなかでの遊び方
吉村真
なんらかの例外的な状況の到来によって行動の範囲や機会が著しく制限されたとき、 アーティストにはどのような活動が可能で、また人びとはどのように作品と出会うことができるだろうか。たとえばピエール・ボナールの場合、その問いへの答えは身近な環境の探査として絵を描きつづけることであり、一方彼の作品を見たいと望む人びとにとっては状況改善をひたすら待つことしかできなかった。
1939年9月に第二次世界大戦が勃発すると同時に、ボナールは南仏ル・カネの山の上に建つ家「ル・ボスケ」(仏語で「茂み」を意味する)にこもった。以来1945年まで、パリを占領したナチスと彼らに協力した政権への妥協を拒んだ画家はみずから発表の機会を禁じて、家での制作に専念した。それまで妻のマルトとともにフランス各地を数ヶ月置きにめぐりながら制作するというノマディックな生活を送っていた画家にとって、戦時下の生活はなかば軟禁に近い隠棲であっただろう。開戦から約一年後に同じく南仏ニースに籠っていた友人マティスに宛てた手紙で、彼は「そんな状況でも君にとても会いたい。というのも日々の暮らしと将来の不安にひどく悩まされていて、精神の自由を失い、自分が絵画から置き去りにされるのではないかと恐れているからだ」 と書いている。行動が制限されただけでなく、開戦時すでに72歳であったボナールにとって、その頃は妻のマルトや多くの親しい者たちを老齢と病のために喪い、孤独を深めた時期でもあった。
しかしながら、孤独で不自由な隠棲は画家にひとつの家とひとつの土地、彼をとりまく身近な環境の徹底的に探査する長い時間をもたらもした。「朝の散歩中、わたしは風景のさまざまな概念を定義して楽しんでいる」 。あるいは「部屋に飛びこんだ途端に一目で見えるものを提示する」 。その名のとおり棕櫚やミモザが生い茂る庭に囲まれたル・ボスケのなか、または周りで、マルトがいる(いた)部屋や浴室、窓の眺め、近所の風景を幾度も手帖にクロッキーしながら、ボナールは見慣れた景色を日ごと生まれ変わるものとして見る実践をしていたように思われる。そして、それらのクロッキーをもとに何年も加筆しつづけた油彩画のなかで、思いがけない記憶の甦りや知らずのうちに見過ごしてきたものの再発見、身近な場所に潜んでいる意味の「開かれ」に彼は立ちあっていたに違いない。
フランスがナチスから解放された年の7月(日本の無条件降伏によって終戦を迎える一月前)、ボナールがル・ボスケにこもった6年間に描いた絵画たちの一部がようやく展示されたとき、人びとはどのような気持ちで会場に訪れ、何をそこからもち帰っただろうか。喪失や不安、解放への期待だけでなく、おそらく〈茂み〉のなかで遊ぶ楽しさ、〈茂み〉を探索することへの誘いかけさえを感じとった人もいたはずだ。